北方鮭鱒幻想郷2011【4日目・最終日】

やまけん

2011年10月07日 11:07


これが、エゾルシュ・コーギーだ! きりっ!とはしてない。

台風による高波で渡船が出せずカラフトマスの釣り場まで行けない状態だった3日間。
いったん中止が決まったものの、とれない飛行機をなんとかとって飛んで来たからには、あきらめがつかない(>_<)
渡船の船長さんに滞在日程を伝え、「もし出れそうなら連絡を下さい」とお願いしていた。
最終日前夜「もしかしたら出せるかも、早朝判断、とにかく港で決めるので来れますか?」
と!!!!

いきますとも!!(^^)
鮭鱒幻想郷、ドラマの幕開けです。
続きはウザイほど興奮ぎみです→
ツアーで行った他の皆様よりも、比較的日程が自由になったので、元々延泊していた僕。
台風の隙間、やや波も収まったようでなんとかなるかもとの電話に朝3時30分、港に到着。
知床のカラフトマス釣り場までの渡船乗り場に向かいます。

もちろん真っ暗。
しかし船長さんたちが黙々と準備をしています。
山犬「東京からの・・・云々・・・です・・・で、出れますか?」
船長「ああ、電話の? 諦めないでよかったねー 出るよ。 ちょっと時間短くなるかもだけど・・・」
山犬「おおおっ!!!!(>_<)やった!!!」
船長「あと海風と雨ですっげぇ辛いかもよ」
山犬「いえ、もう辛くありません!キリッ」
船長「じゃ乗って待っててよ、もう出るから」

奇跡!(>_<)いやぁすげぇ!!!
まさかの出船可能(^^)

ドキドキしながら乗り込みます。
前年はこのあと朝焼けの中釣り場まで向かったのですが、今年は緊急出船だったこともあってか一組30分くらい遅刻(>_<)このぉ〜wま、しょうがない!(^^)


低い雲が流れ、去年完全に凪だった海が今は大きなうねりで船を揺らします。

前回の釣り場より近い、ワンド状の場所に降りる事に。
前回の場所もチョイス出来たのですが、船長さんの「こっちのが今は釣れるよ」との言葉に従わない理由などない!(^^)

さっそく釣り開始。
河口(といってもほんとに小さな流れ込み)でまずはスプーンを遠投して、接岸している群れを探します。

叩き付けるような向い風と、霧と雨の混じった飛沫。
荒い波が海藻クズを運んでなかなかにキビシい状況。
アタリもありません。

ワンドの外はもっと荒れ模様。
しかし、去年の穏やかな海、アタリっぱなしの魚を思い出すとやっぱり状況って大きく変わるんだなぁと(^^)
それでも釣りが出来るだけ幸せです。

最近、北海道の鮭釣りで流行している「浮子ルアー」を使っている人がポツリポツリと上げるも2〜3匹止まりで、全体的には低調。

台風影響で5日間以上釣り人が入っていないはずなので、群れを見つけられれば爆釣のはずなんですが・・・
海面が荒れているので魚もちょい沈みぎみなようで、背びれがなかなか確認出来ません。
う〜ん(>_<)

すると・・・

ワンドの奥で待機中の船長さんが「こっちに居るよ」と!
移動してみると水中にある岩だなをつたって、ワンド入り口まで行ける様子。
岩だな終わりでドーンと深いのでちょっと怖いのですが、「ずっと向こうまで行けるから」
という船長の言葉を信じて歩いていく事に。

ここで船長の注意事項。
「岩だなの沖側から、熊がトコトコ来る時あるから、来たら逃げて」
・・・
・・・・・
・・・・・・え? 怖くね?
トコトコ来てくれればいいけど、ドドドドドドって来たらやばくね?

しかし、船長が行けと、釣れるといわれればーーーーーーー(^^)

どーーーーーん(^^)

一投目から去年からの目標だったギンギンのフレッシュラン個体!
引く!
走る!!
くぅ〜〜〜っ!!

こっから無双モード突入で釣れっぱなし(>_<)
ドラグ出る出る!

エクスセンスぶち曲がり!!!!


ルアーを外して、すぐ投げるとすぐ釣れるので、リリースすんのに2匹写真とか可能(^^)


大型個体を狙って、やや下層、群れの周辺に丁寧にキャストすると・・・

ガオーーーー!!!!
怪獣か?
すげぇデカイ(>_<)

すげぇ怖い!

すげぇかっこいい!!!!!!

ベイトタックルに変えても・・・
まぁ釣れます。

散々釣っていると流石にスプーンにすれはじめました。
そこで、ミノーをチョイス。
ミノーにも反応抜群だったのですが、周りの皆様が沈黙したあと、ヒットしつづけたのが・・・

AR-HD58!!!!
すごかった、もう背中出してシャローを折ってくるカラフト君たち。
大迫力!!

みよこの大型フレッシュランを!

くぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!

さいこーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!!!

ありがとーーーーーーっ!



結局、海が荒れ始めるまでの数時間。
普段よりも2時間以上の短縮verでしたが、今年もカラフトマスを満喫。
ホントに凄かった(^^)

かなり荒くなった海を港に戻る。


世界自然遺産。
急激にせり上がる岸壁と小さな砂利の浜。
5000kmの旅をしてきた鮭鱒達の終着駅。
世界最大のヒグマの密集地であり、そして僕たち釣り人の幻想郷。

今年は低い雲でその全貌を見る事は出来なかったけど・・・いやはや。
ホントに最高でした!(^^)

知床、ありがとーーーーーっ!!!!

帰りは、羅臼に戻り漁師さんおすすめの羅臼ハモ重(^^)

すっげぇ美味!


お店の黒板もおもろい(>_<)


そして、今夜の飛行機でコンクリートジャングルに戻るべく、羅臼を飛び立つのでした。


空港までの道すがら、海沿いの温泉で疲れを癒し・・・

そこんちのエゾルシュ・コーギーと遊び倒し。


プロペラ機で千歳へ。
そして東京へ。

幻想郷でカラフトと格闘していた10数時間語には、大都会に戻っていたのでありました〜(^^)

いやー。
ホントによかった!
今年も最高でしたーーーーーっ!

5000kmの旅の果て、僕のフックをグニャグニャにしてくれてありがとう。
釣り人のわがままとエゴで、遊んでいるけど・・・
それでも、僕は釣りを止めようなんて思えない。
僕が釣り人でなければ、彼らの旅の終着駅を見る事も、彼らの姿に畏敬の念を抱く事もきっとなかった。
この凄い釣り場が、凄い魚が、凄い景色が、ずっとずっと永遠に続きますように。

<本日のタックル>
スピニング
ロッド/シマノ EXSENCE S910M/RF
リール/シマノ EXSENCE C3000M
ライン/シマノ EXSENCE X-DYNE 0.8号
リーダー/ダイワ morethan フロロ20lb

ベイト
ロッド/Major Craft VOLKEY VKC-632M
リール/ISUZU BC420SSS
ライン/DAIWA Monster BRAVE フロロ16lb

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