ヤマメ43cm渓流のモンスター

やまけん

2009年07月03日 03:04

釣り人にとって尺ヤマメが一つの目標だとしたら、40cmのヤマメとはなんだろう?
ギンケする事なく、パーマークを残したまま巨大化したヤマメ。
それは夢の魚だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー鱒の森vol.2より。


こいつの事っすか!?(^^)
うわはははははははははははははははは!!
出てしまいました!!
桂川水系某所。
足繁く通い詰めついに、今シーズン初尺はなんと43cm!!!!!
何度計っても実測43cm!!!!
ああ、渓流の神様!ホントにありがとう!!!!

↓もはやドラマとして書いている続きも読んであげて〜↓
物語は前日から始まっていました。
いつものように仕事の合間に立ち寄った渋谷サンスイ。
店員さん「あ、やまけんさん取り置きのロッドありますよ〜」
山犬「え? 本山さんのロッドだったらとっくにメインで使ってますよ?」
店員さん「あれ? シルファーご予約じゃありませんでしたっけ?」
山犬「興味あるけど、HM53SSLで充分だからなぁ〜」
店員さん「あらら、勘違いですねぇ〜取り置いちゃいましたよ(笑)他はすぐ売り切れちゃったんでお店に出しますね〜」
山犬「はいはい、なんかスミマセンね〜(もちろんホントに予約なんてしてないよ〜)」
店員さん「一応触っておきます?」
山犬「ぜひ〜」

・・・そう、これは壮大な罠だったのかもしれない(>_<)
Angler's Republic Sylpher Smart Flex IIDA CONCEPT SYGSi-56L
最初の印象は・・・軽い! 綺麗!!
しかし、正直AR-TROUT HM53SSLで充分満足しているのだ。
天井のマットに押し当て曲がりの見る。
おっ・・・さすがライト! ULと謳う竿よりはバリッと堅い!
ホン〜〜〜〜〜の少しだけ最硬派であるインターボロンEXのTRBX-EX53MTHよりは柔らかいかなといった印象。
かなりの硬い竿だが、ティップの入りは悪い印象でなく、バットからスッと入る印象。
う〜ん良い感じ(^^)
しかも「売り切れ!」
さらに「飯田重祐」さんモデル。
PEラインを前提にしたガイドデザイン・・・
買ってしまいますた(>_<)ロッドコレクターか!?
ラインはPE/VARIVAS SUPER TROUT Advance DOBLE CROSS 0.8号(8lb)とリーダー/VARIVAS SHOCK LEADER フロロ8lbをチョイス。
帰って調べるとこちらも飯田さんチョイスらしい(^^;あはははミーハーなんで大満足。
帰って早速色々とノットに挑戦。
強度があると言うFGノットはちょっと難しいかなぁという印象。
やはりここは本山博之シンパである山犬としては「HMノット」を選択(^^)引っ張る手が痛いので帰ってからもう一回釣具屋に出撃して、ノット用のリングを買うくらいキッツ〜く結束出来ているようです。
みっちり準備してドキドキしつつ就寝、ちょっと寝坊(^^;

朝7時現地着。
いつものポイントに入る前にちょっと下流から入ってみる。

タックルとノットはこんな感じ。
ガイドはPE用に絡みづらい物が着いてます。(^^)良さそう〜。

ワクワクしつつ1投目。
さすがに細さと滑らかさのPE、良く跳びます。
フロロのリーダーが太いせいかナイロン4lb直結にくらべてルアーがやや沈みづらい印象。
ロッドの感覚を確かめつつ、流れにルアーを流していると・・・

チビヤマメが元気にアタック。
ロッドパワーと太いラインでしたが、感度が高いので当たった瞬間ガツっと手応えがありました。
スピナーの回転や、石にルアーが当たる感覚など、かなりの感度にビックリ(^^)
これは凄いな〜。

川はちょっと増水、うす〜く濁っている。
前日(当日もちょっと)までの雨でガッツリ水が動いているかと思ったけど、そうでも無さそう。
HMノットも順調!かなり良さげです。

いつものポイントまでチビを追加しつつ釣り上がり、大きめの淵で20cmチョイが登場。
サイズ的には目標に全然及ばないけど、かなり綺麗な一匹。


30cm前後のチェイスがあるもののナカナカ大きいヤツはバイトに持ち込めない。
次の大きい淵でアレキサンドラをギラギラとアピールさせていると、かなり大きい影がギラッと水中で動いた・・・しかしルアーにアタック出来ずスカッと水中に去って行った。
ポジションを買えて同じルアーをしつこく流す。
フォールさせてタナを意識しつつルアーをプレゼンテーションしていた時。

ズドン!!!!

明らかに今まで経験してないアタリがロッドを持つ手を直撃した。
かなり硬めのシルファーが根本から綺麗に弧を描く。
ステラのドラグがモーターのように「ヒューーーーーン」と糸を吐き出している。
ドラグ設定はそうとうキツイはず!?
腰を落としてファーストダッシュに耐える。
「な、なんだ!? 大型のニジマスか!?」
水中の魚影は30cmなんて楽々超えているように見える。
凄いダッシュをくり返す。
パワーが並じゃない(>_<) 寄せてはダッシュ、寄せてはダッシュ!をくり返す。
「よかった・・・PE8lbにしてなかったら一撃で切られていたかも・・・」
そんな事を思ったのは魚がネットに収まってしばらくしてからだった。

ゆっくりとネットに収まった魚を見て、近くにいた餌師さんが駆け寄ってきてメジャーを当てる。

餌師さん「凄いですね!!」
山犬「な、なんか・・・す、凄いっすね・・・これヤマメですよ・・・ヤマメですよね!?」
餌師さん「40・・・43cmありますよ!!!」
山犬「・・・・やった! やったーーーーーー!!!!!!」
餌師さん「おめでとう御座います!!!!!」
後で思い出すと餌師さんのベストには「山女魚道」の刺繍・・・多摩川山女魚道(細山長司さんの釣りクラブ)の方だったのかなぁ〜?(^^;

まさに夢のモンスター山女魚。
今シーズン初の尺超えがなんとこの素晴らしい魚体。
ヒレピン、猛禽の顔つき、そしてうっすらとだが確かに残るパーマーク。
居付きヤマメの王様が目の前で横たわっている。

気がつくと喉はカラカラになっていた。

ホントに嬉しい!
魚はサイズじゃないって言うけれど、やっぱりトロフィーは嬉しいものだ!(^^)

餌師さん!サポートありがとう御座いました〜♪

剥製か!? 食用か!?
一瞬よぎったけど、もしコイツの遺伝子が残るなら、この渓はもっとモット面白くなる!
そう思ってそっとリリース。
餌師さんが「剥製にしないんですねぇ〜 やるなぁ〜」と最後の気持ちよい褒め言葉(ですよね?)。
ズズっと水中に帰っていく魚影を眺めてホッと一息。
モンスターと戦ったラインは平穏無事!
フロロとPEどっちも8lbの強さにビックリしつつ、HMノットの安心感が凄い事にまたビックリ。

ちなみにノットのトラブルは僕のチェックミスでガイドにからまったままキャストしてリーダーからAR-Sをすっ飛ばした1回だけでした。
HMノット凄ぇ! 簡単だし風の中でも編めるしでホントに凄いノットです。
本山さんはすごいなぁ・・・
飯田さんのロッドに、本山さんのノット、二人の天才アングラーの知識をお借りしてなんとか夢の一匹を掴む事が出来ました(^^)ホントに嬉しかった。

その後、せっかくなのでまだまだ釣り上がり、新しいポイントなんかもチェック。
午後に入って鮎師さんで川は大にぎわい。
10m間隔でずらっとなんてあたりまえでした。

ただ深めの淵や、太い流れがポイントの僕らルアーアングラーとポイントがバッティングしづらいので、問題は全然ありませんでした。

流れのポイントではニジマスが目立ちました。
この辺では珍しいなぁ。
夕方から地元のいつもお世話になっている、高校生アングラー(といっても釣り歴で言うと遥か先輩)naoyuki君と合流。
支流の渓相が良いところを案内してもらう。
15cm〜20cmアベレージでそれ以下もガンガン混じる平均サイズの渓だけど、まれに尺も飛び出す川。
上流部は澄んだ水とゴロゴロとした岩、足の岸でかなり良い感じの渓相(^^)

小さな堰堤や落ち込みを丁寧に探ると、ミノー・スピナーと素直な反応で魚が出る出る!
いやぁ、サイズもいいけどこういう探して狙って釣るって釣りも楽しい!!
小さな川だけにキャストも慎重に・・そしてキャスト上手いなnaoyuki君!!!
美渓の釣りを暗くなるまで満喫して帰宅。

43cmといい、綺麗な渓でのゆったりとした釣りといい、桂水系はホントに奥が深い!

さぁ、まだまだシーズンは半ば!!
モットもっと楽しく釣りライフを満喫しまっせ〜〜〜〜。

本日のタックル:ロッド/アンリパ シルファー SYGSi-56L
        リール/シマノ 07’ステラC2000S
        ライン/VARIVAS ダブルクロスPE 0.8号
        リーダー/VARIVAS トラウトリーダー・フロロ8lb
        ルアー/アンリパ アレキサンドラ 50 HW
                 50ノーマル・63HW
        ※ヤマメカラーが43cmのヒットカラーです。
            SMITH AR-S
                D-CON 50・63
            スカジット チップミノー・メッツ
            イトウクラフト 蝦夷2型   他

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